Diary over Finite Fields

515ひかるが書き溜めたメモとコラムと雑記

社会人という言葉を使わないようにしている

わたしは昨年の12月に会社員になった。そのことが決まった時に言われた。

「これで社会人の仲間入りだね」

と。

社会人というのはどういう人だろうか。なんとなく「働いている人」という印象を受けるが、では働いていなければ社会に属していないのかと言われるとそうでもない。それに例えば主婦の人を社会人でないと思う人は少数であろうが、学生を社会人ではないと判断する人は多いだろう。以上のことを曖昧にまとめると、「一度働いた経験がある人間」を「社会人」というらしい。

「社会人という自覚をもって行動して欲しい」などというが、大抵の場合は約束は守るとか、できない約束はしないとか、遅刻しないとか、小学校で教わる、あるいは処世術として大人になるまでにある程度身につけておいたほうよいことを指して社会人としての自覚と言っているように思う。

社会人という言葉を字面通りに受け取れば、社会人というのは社会に属してる人のことだろう。だとすれば小学生も社会人だし、世間では非社会人の代表格である学生も大学などの社会に属しているので社会人である。ただ文化が違うだけだ。きっと大学教授という職に就いている人を社会人と思う人は少数だと思われるが、その文化の違いが社会人であるか否かを規定しているのだろう。つまり「社会人か否か」というのは「学校社会から出て働いたことのある人」程度の意味なのである。

おそらくは「産業界」と「アカデミア」では文化が違うことを強調し、産業界の「俺達の作った文化が社会だ、それに適応しろ」という傲慢さが表れて「社会人」という言葉が使われているのだろう*1

僕は意識して社会人という言葉を使うことを避けている。自分たちのルールをおしつけ、凝り固まった価値観の中でしか人間を評価することのできない人間の仲間にはなりたくないからである。

ちなみに僕は自分の立場を「会社員」と言っている。こちらのほうがよほど的確だし、気に入っている。

*1:根拠なく書いている。