Diary over Finite Fields

515ひかるが書き溜めたメモとコラムと雑記

漫画:お前は俺を殺す気か

今日は漫画の紹介をしようかなと。

出会い

いつだったかなぁ、僕が今みたいに休学という形でもないのに講義にも行かず勉強もせずただ毎日のように何もしないをするためにカバンにパソコンだけ入れて出歩いてたあの頃*1だから、もう2年前になるのかなぁ。大学の近く(といっても正門から歩いて10分弱かかる場所)にヴィレッジヴァンガードなるものがあったのさ。行ったことある人はご存知だろうけど遊べる本屋といいつつ正確には雑貨屋に申し訳程度に本がおいてあるっていう感じのお店。逆に普通の本屋では見向きもされないような変な本がPOP付きで猛プッシュされてたりするんだけど。ま、見つけたからには「こんなところにヴィレバンあんだー……」と死んだ目をしたまま入ったわけ。何もしたいこともないけど、何かしてないといらないこと考えちゃうから何かすること探してるみたいな、そんな時にヴィレバンあったら入るでしょ。そしてそんな感じの感情の時に見つけた、POPはあるけど少し薄暗い店の奥隅のほうに、その鮮烈な絵と衝撃的なタイトルをみて衝動的にこれ欲しいなってなったもの。それが、『お前は俺を殺す気か』。

このブログを定期的に読んでいる人ならご存知かもしれないけれど、僕が新規に漫画や小説を買うときってのはなんでか知らないけど偶然の出会いばかり。あまり人に薦められたものを欲しいと思うこともないし、かといって積極的に自分から探しもせず、既にある気に入ったものとの偶然の出会いから穴を掘り進めていくように少しずつ少しずつその界隈に詳しくなっていくのが僕は好き。詳しくならないことのほうが圧倒的に多いのはご愛嬌。

著者はシギサワカヤさん、出版社は白泉社。既刊4巻で次巻完結。来年中にはたぶん終わる予定なのでしょう。

1 話あらすじ

主人公の芝は独立してデザイン事務所を経営している敏腕デザイナー。社員は芝ひとりの小さなデザイン事務所だったが、彼は"天才"だったようでやる仕事やる仕事大当たり、業績も絶好調でひとりではこなしきれない量の仕事が入ってくるように。そこで求人を出して社員を雇うことに。応募してきた女性、橋本さんを「面白そうだから」と採用。「面白そう」という価値観で全てを決めるのは彼のポリシーのようなもので、自分が心惹かれるものは何でも手に入れ奥まで見てみようとする芝。今回もそうだった。

橋本さんを採用してから二週間、遅ればせながらの新人歓迎会をした夜、風邪薬を飲んだ後に酒を飲んだせいか、酒に強くない橋本さんが酔っ払って帰りたくないと言ったせいか、言い訳はいくらでもできるが、雇用主でありながら芝は橋本さんを抱いてしまう。翌朝、後悔の念に苛まれながら出勤した芝は橋本さんを見て違和感を抱く。違和感は告げる「昨日会った橋本さんと身体(カタチ)が違う……」と。問い詰めてみると彼女は白状した:自分たちは双子の姉妹であり、日替わりで出勤していたと。芝の求人は1名の募集だっため、二人とも入社したかったからこのようなことをしたと。

芝は事情を理解し、再び「面白そうだから」と二人共を採用することに決める。しかし、

「気づくのが遅い」

と言われ、始まる前から前途多難な様相を呈す……

La La La ... 言葉にできない

通常であれば言語化できないことをなんとか言語化することがブログをかくことのひとつの意義だと思うんだけど、この漫画を僕が何故好きなのか、あるいはこの漫画では何が起こっているのか、僕には全然言語化できないな。

とりあえず、家の外とか通勤電車の中で読めるようなシロモノではない。なんかこう読み終えると消耗しているんだ、この漫画。体力がないと読めない。だって僕はGoogle Calendarにわざわざ発売日を記録しておいて、発売日当日に本屋に買いに行ったけどその日は疲れていたから読まなかったからね。まとまった時間に集中してじっくり読まないとよくわかんないし楽しめない。帯だけラブコメっぽいけどそんな生やさしいものじゃない

全体的に殺伐とした空気、空回りする芝がたまに面白いけどあんまり笑えない、かといって読まずにはいられない謎の中毒性。そして、正直なところ僕程度では理解の追いつかないストーリー。本当に説明できないので読んで僕の代わりに説明して欲しい。起きていることは二股なのか?でもこの表現には違和感しかないぞ?

あと、時折挿入される芝少年(高校時代)のエピソードが結構好き。シンプルで、なんかこうキレイで(深刻な語彙力の不足)。だから3巻で大塚さんが登場して、面白い会話始めたときはちょっと驚いた。本人に向かって

流石の俺の初恋のヒト

とか、

事情は解らないけど多分芝君のせいだと思うから!

とか。こういう関係憧れますね。いや、そうでもないかな……*2

しかし次巻で完結かー、それはそれで楽しみだ。しばらく間あるだろうから他の作品を読んでみようかなぁ。

お前は俺を殺す気か 3

お前は俺を殺す気か 3

*1:学部を卒業しないことは全く考えなかったし、4年間で卒業したかったから、当時は休学も退学も考えなかったけど、かといって勉強は何もしたくなかったな。どうやって日々やりすごしていたのか全然覚えていない。

*2:少なくとも傍から見てる分には面白い関係だと思う。