Diary over Finite Fields

515ひかるの日記と雑文

100 記事到達したので, このブログを書いている理由のようなものでも書いておく.

100 記事目である.

このブログは開設してからは長いけれど, 真面目に運用を始めたのはだいたいお盆くらいからだったと思うので, 二ヶ月半くらいで 80-90 記事くらい書いたことになるんじゃないかと思う. 真面目に数えてないので普通に間違っているかもしれない.

あんまり感慨深くもないけれど, これからもよろしくお願いします.

今日はこのブログを運用していく哲学でも書いておこうかと思う. 100 記事目だし, このブログに関する何かを書くほうがいいのではないかと思ってそうする.

誰のために書くか

先の節でよろしくお願いしますと言っておきながら, 読者のためになる記事を書いていくつもりはさらさらない. そもそも, 僕は個人のブログで何かしらの専門性を持った優良記事を書くほどのお人好しでも余裕があるわけでもない. これからも自分が "そのとき何を考えていたのか" を記録するために書いていく所存だ. つまり一番に想定している読者は 「未来の自分」 である.

あなたがもし僕でない人なのであれば, 僕が未来の自分のために書き残したメモ書きを覗いているに過ぎない*1. ブログ記事が異常に伸びたりする現象を私は経験したことはないけれど, そもそも私はここに書いてある記事が多くの人の目に晒されることを是としていないし, 多くの人がここに書いてあることに価値を見出すかどうかは私には興味がない.

だが, できれば私と同じ失敗や誤解をする人ができれば減ってほしいなという思いはあるので, ここに公開している. おそらくその思いがなければ非公開ブログでも十分だろう. 何かのキーワードが Google 検索で引っかかって, その記事だけでも参照してくれれば私は本望だ.

何を書くか

未来の自分のために書いているので, 主に用途は2つある. ひとつは過去にやったことを忘れないようにするために自分の行動なり行為をメモすること. もうひとつは自分が過去に考えたことを一度言語化して整理し, 未来の自分に読んでもらうことである. 前者はたとえば数学の記事や技術系の記事, 後者は映画や読書の記事, ポエム雑談などのカテゴリがそれにあたる. 前者はなるべく真面目に忠実に書いてるので特に何もいうことはないのだろうけれど, 後者についてはレビューというよりは感想であることを強調している.

前の記事にも書いたのだが, 私は他人の作品の感想やレビューを基本的に読まない*2. 作品に先入観を持って臨みたくないからである. 宣伝だと理解はできるが, 帯で作品の中身に言及するのも著名な誰かの一言感想が強調されているのもあまり好ましいとは思っていない.

私が書く感想は, 出来る限り宣伝のためでもなく, 自分がその作品 "のみ" に触れて*3, 思ったことを直接勢いで書くようにしている. 理由は簡単で, そのようにして紡がれる言葉は僕にしか書けない文章に昇華されるからだ.

宣伝として書かれる文章は数多存在するし頻繁に目につく. それは当然, 少なくとも広告をつくる側でお金が動いているからである. そういう売るための文章というものはどこか画一化され, お仕事で書いている文章という印象が拭えないし, そうした文章にはそれを書いた人の意思が感じられない*4. だが, 書き手の意思のない文章など全く価値がない*5.

ここに書いてある感想文は多くの人にとっては無価値である. 私はお金を動かすことを思って感想記事を書いていない. つまらないものはつまらないと言うし, わからないものはわからないという. しばらく注目記事のトップを飾っている映画 「ハンニバル」 の感想記事も, 「ハンニバルは面白くなかった」という旨の記事である.

hikaru515.hatenablog.com

こうした記事は個人ブログでしか書けないし, この記事は僕にしか書けないものだと自負している. そしてこの記事が残っているということが, 未来の僕*6にとって価値がある. ここに今の率直な感想を書いているのは未来の自分のために財産を貯蓄しているようなものなのだ.

まとめ

このブログはこれからも僕が書きたい時に書きたいようにてきとうに紡がれるだろう. やりたいからやっているというスタンスが変わることはない. この二ヶ月半で私自身あるものに対してはだいぶ見方が変わったし, 逆にあるものについてはやはり意見を変えられないといったことを既に経験している. 過去の自分がおろかに思えることもあるが, 記事は消さない. このブログは自分のイイトコだけではなく, おろかな側面でさえも記録するために書いている.

だけど, もしここまで読んでくれた僕以外の人がいたら...

もしよければこれからの記事も読んでください. なんやかんやで, 読まれると嬉しいのです.

*1:もちろん私は覗かれることを想定して書いてる.

*2:他人の評価を気にしなければ自分の中で作品の評価を特徴づけることさえできない人がこの世には多すぎるのではないか, という印象を持っている.

*3:つまり, 宣伝などの影響を受けないで.

*4:それはお金のせいだ. 多くの人間はお金のためなら簡単に自分の意思を曲げることが出来るということを大学生になって勉強した.

*5:では作品それ自体もお金のために作っているのではないかという意見もあるだろうが, 物語の書き手が物語を紡ぐことと, 既に存在する物語の魅力を語ることは違う問題である.

*6:ひょっとかしたら他の人で価値があると思う人もいるかもしれないが, ごくごく少数だろう.