Diary over Finite Fields

515ひかるの日記と雑文

大学生活をなんとなく振り返ってみる 〜B2編〜

8/30, 夏休み末な気がする, 515 ひかるです. 今回は B2 編.
昨日の記事をみればわかるように, ここまではほとんど数学を勉強する気なんかなく, 漫然と大学に行っているような行っていないような, 何もしていない毎日を過ごしていた(記事内では慢性的五月病と表現したっけ).
hikaru515.hatenablog.com

では, B2 編を始めよう.


B2 前期

わりと書くことが多い.
まず数学科に本当に所属することになった. 昨日の記事にも書いたように, 僕は圧倒的に取得単位数が少なかったので, 一念発起して不足分の一般教養を履修することを試みた. そのため 2 年前期, 後期は (少なくとも僕の大学の僕の学部では) 授業が少ないという話だったのだが, 僕の歴史上は 2 年前期が一番講義が多かった…のだが, そもそも数学科の講義というのは異常に少ない上, 数学の講義には演習と線形代数を除きほとんどいかなかった. 演習は出席しなければ単位が出なかったので出席し, 線形代数は講義が良かったので出席をしていた. 出席しなくても単位がなんとかなったのはなぜなのかよく覚えていない. 大して期末試験対策もした記憶がない.
要するに数学の講義は出席をとらないものがほとんどなので, 時間的成約を受けていた印象はほとんどなかった. また, アルバイトが 18:00-23:30 くらいまであったので, そこから家に帰って風呂入ってごはん食べて寝ると朝起きられなかったので, バイト翌日の午前の講義は壊滅的に出席できなかったというのもある.
どうでもいいが, ここから数学の講義をちゃんと聞くのは 1 期にひとつという習慣が形成されてしまった.

一般教養も捨てたものじゃない

数学以外の講義で感動したのはあとにも先にもこの時期に受けた 「科学技術の倫理」 という講義だけだったと思う.
昨日書き忘れたが, 僕は 1 年次の一般教養を受けて, バカにされているのかななどと思っていた. つまり, たいていの教えてくれることは高校生までで勉強していたからである. ミクロ経済学に関しては, 競争と公平感―市場経済の本当のメリット (中公新書) 以上の情報を得ることはなかったし, あとは何を履修したのかさえ全く覚えていない. とにかく知っていることしか話してくれないのでひたすら退屈だったことだけ覚えている. (まぁこの教えてもらうという態度自体が間違っているのだが)
なのでそのノリでどうせつまらないんだろうと思いながら 2 年次の一般教養も履修したのだが, その 「科学技術の倫理」 は別だった. まず毎週毎週知らないことがガンガン出てくる(数学の講義でさえ経験したことがない感覚だった)し, しかもわかりやすかった. スライドを使う講義で眠くならなかったのはそれが初めてだった. きっとスライドなどの使い方もものすごい工夫されていたのだろう.

価値観に訴える

何よりも素晴らしかったことは, 僕の価値観というものを 180 度転換してくれたことだ. 深入りすると記事をひとつ書けてしまうので詳細は省くが, 内容は 「パターナリズムと失敗からのポピュリズムへの移行が進んだ現代だが, それも綻びが現れている」 というようなことだった. うん, すごい雑, でも分かって.
僕はここ最近の大衆迎合的な政治やらなんやらに反感を覚えていて(これは今でもそうだ), パターナリズム的な社会にはならないかと漠然と考えていたのだが, 歴史はパターナリズムの失敗からポピュリズムに移行したことを知った. つまり, 僕の考えは完全に真っ向から歴史を根拠に否定されたのである. これは僕にとっては衝撃的な経験だった.
当たり前だが, ついでに 歴史を知り得なければ思考し得ない と気づいた. 本当に当たり前なのだが…
改めて思うのだが, いい講義か否かを判断するのに '面白い' とか '自分の考えと合っている' ことは全く使えない材料だ. むしろ, 既存の価値に疑問をぶつけ, 学生の価値観をぶっ壊すような講義ができるのが大学の価値であり, 学生にとって意味のある経験だと思う. たとえ僕のように素直に受け入れられなくても, だ. 大学の講義はそうあるべきだと僕は思う.

数学

熱く語りすぎてしまった. 数学の話を少ししよう.
おそらく, 『代数系入門』 を読みつづけていたことくらいしか身になってはいないと思う. 最初に準同型定理を勉強したときは意味がわからないし何が大事なのだろうかって気持ちになったのをよく覚えている.
『リー環の話』 という本を読んでいた時期もあったが, 全部忘れてしまった. この時期はやはり数学よりも倫理に興味があったんだと思う. たぶん.

代数系入門

代数系入門

  • 作者:松坂 和夫
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1976/05/27
  • メディア: 単行本

リー環の話 (日評数学選書)

リー環の話 (日評数学選書)

  • 作者:佐武 一郎
  • 出版社/メーカー: 日本評論社
  • 発売日: 2002/06/01
  • メディア: 単行本

夏休み

二度目の夏休みである.
この時, 初めて 関西すうがく徒のつどい に行った. 第 4 回であったと思う.
関西すうがく徒のつどい | 数学を愛する人たちのための交流会兼勉強会
いろんな同級生に会って驚愕した覚えがある. 当時思ったことを今書くのはあまりに恥ずかしいのでやめようと思う.
この夏休みはだいたいアルバイトしていたのではないだろうか…あとは東京の国立科学博物館に行った気がする. そんなものか.

www.kahaku.go.jp

B2 後期

さて始まった後期.
この時期はなんか本当に記憶がない. 講義は関数論と演習だけ出席していた記憶がある. あと冬休みはバイトに明け暮れた.
書くことがない.

春休み

数物セミナーの合宿に参加しました.
あと第 2 回関東すうがく徒のつどいに参加しました.

うーむやはり書くことがない. 掘り下げればもう少しおもしろくできる気もするけれど 2 年前期の分を頑張って書いて疲れてしまった. まぁそんな時期もあるだろう.

ということで後半は手抜き感満載だが世の中思い出せないものは思い出せないので諦めることにして, 今日はここで終わりにしよう. 明日は B3 編で終わりです.